※詐欺や現在性効果その他認知バイアスは考慮しない
言うまでもないが500円の価値しかないものに1000円払う人は居ないし、1500円の価値があるものを1000円で売る人は居ない。(現実ではタダで何かを提供する人もいるが名誉や利他的といった概念を用いれば自分が得するために何かを提供している事を示せる ここ参照)
だから何かを売る選択をした人が居るなら敢えて売る選択をした意味があるはずだ。売って損をするならそもそも売らない。だから売る側は得をする。
それに対して買う側も敢えて買う選択をしたのだから買って得をするはずである。だから買う側も得をする。
上の記事より全員の損得の合計が正なら善であり負なら悪である。
売る側も買う側も得をすることは既に示した。
従って物を買うことは善である。
これは物の売買に限らず一方が選択肢を提示して他方がそれを承諾する形式のもの全て、即ち「契約」は善である事を示す。
(物を買わないことは悪では無い。プラスマイナスゼロである。むしろ欲しくも無い物を買うことは悪となる可能性がある。また人身売買など買い手でも売り手でも無い第三者(この場合は奴隷)の損得が関わる場合この理屈は適用できない。)
なおこれを売買の観点ではなく個人の観点から見ると以下の結論が導き出される。