プロバビリティの殺人 (プロパビリティの犯罪)
偶然を装って誰かが死ぬかもしれぬ行為を行うこと。また、その行為そのもの。
推理小説用語。
例えば同棲している者を殺そうと思えば階段の上にビー玉でも置いておけばそれを踏んで階段を転げ落ちて死んでしまうかもしれない。
あるいは、風呂場の床を石鹸で滑らかにしておけば滑って頭を打ち、死んでしまうかもしれない。
きちんと配慮すれば決して逮捕されることのない(故意も過失も認められない)完全犯罪が現実的に可能というヤベー手段。
まあこれを現実でやったケースは聞いたことがないのだが…
これで逮捕されてしまったのが「未必の故意」とか言われてるものに近い。
ことごとく単語がかっこいいのがムカつく。
どうでもいいが自分は推理小説は逆さに読む派です。
ノブリスオブリージュ
高貴なるものにはそれ相応の義務を伴う、の意。
現代風に言うなら地位が高いなら責任も重いってやつ。
欧州ではわりかし今も昔も一般的な考えらしい。
貴族(金持ち)は社会の為になるようなことをするのが当然だ、という規範がひろく行き渡っているのは結構ありがたい。
でも貴族サイドから見れば社会貢献を強いられている気がしないでも無い。
自分が貴族だったらなんでそんなことしなきゃならねーんだって知らんぷりを決め込むかも。
原語では noblesse oblige なのでノブリス・オブ・リージュでは無くノブリス・オブリージュが正しい。ここを間違えると間違いなく意識高い系の称号を授けられることだろう。
意識が高いものはそれ相応の(注意)義務を伴うのだ。