世の中には非合理的な人間がいる。
科学的事実を認めた上で感情的に動くだけであればそれはいいのだが、科学的事実も認めないとか科学とは言えないものを科学と呼ぶ人もいる。
そういう科学を信じない人は全くいない方がいいのだろうか。
私はそうは思わない。
数学の公式で「ケリーの公式」と呼ばれるものがある。
これは期待値がプラスのギャンブルで手持ちの資金の何%を賭けるのが良いかという公式だ。
これに基づいて非常に雑な(本当に、本当に雑な)計算を行うと、科学が正しい確率を99%としたとき、常に資産の98%を賭けるのが良いとされる。
無論、科学が求めるのは社会の発展であって、その資産とは人民と考えて良いだろう。
ということは、98%の人は科学を信仰すべきで、2%の方は信仰すべきでないのだ。
科学は99%正しく、1%間違うのなら信じるのは98%の人だけで構わない。
(科学が99.9%正しいのなら99.8%の人が信じる必要があるが…)
直感的に言うなら、100個の科学的事実とされるものがあり、そのうち99個が正しく、1個が間違いだとして、その1個の間違いのせいで全人類が滅びてたら世話無いだろってこと。