よくカードゲームをやっていると 「トップメタ」「メタが回る」「メタゲーム」という単語を聞きますよね。
私も初めは意味がよく分かりませんでした。
なのでカードゲーム新参者に向けて私なりに解説してみたいと思います。
じゃんけんグリコというゲームをご存知でしょうか。
階段の下からじゃんけんをして、グーで勝ったら3歩、チョキで勝ったら5歩、パーで勝ったら6歩進む遊びです。(ここではチョキで5歩とします。そういうルールの地域もあります。)
このゲーム、どうみてもパーが一番強いです。
だって他の手は勝っても3・5歩しか進めないのにパーは6歩も進めるんですよ。
数値上はパーが最強です。
この時、この「パー」を「トップメタ」と呼びます。
一般的に(=数値的に)見て最も強い相手、ぐらいの意味です。
(ただし、自分はチョキを出すからグーを警戒しなきゃなあ、という時のグーをトップメタとは呼びません。普遍的に、一般的に最も警戒すべき相手のことをトップメタを呼ぶのです。)
多くは環境で最も使われているデッキ(カードゲーム)・キャラ(格ゲー)・武器(FPS)がトップメタです。
強いデッキは多くの人に使われるものですからね。
ごく稀に弱いのに使用率は高いデッキもありますがそれは警戒する意味がないのでトップメタではありません。
まあ雑に「強くて使い手が多いのがトップメタ」という解釈で全く問題ありません。
この類の単語は俗なところから生まれたので意味が厳密に定まらず結構文脈によるのでそれっぽい解釈をするのがある意味一番正しいです。
さて、このような環境だとパーを出す人が多くなります。この「パーを出す人が多い」という情報は、ゲームの情報ではなく人の情報です。つまりゲーム内の二次元世界の情報ではなく三次元の情報ということですね。これを意識して対策を練ることをメタゲームと言います。
「メタ」というのは「高次の」という意味で、ゲーム外の情報を使うことを意味します。
「最近はチョキを出す人が多いからグーを出そう」「あいついつもグーしか出してないからパー出そう」とかそういうのがメタゲームです。
さて、パーが一番強いのでパーを使う人が多くなります。するとメタゲームによってパーに勝てるチョキが相対的に勝ちやすくなり、チョキを出す人が増えます。
するとパーが勝てなくなってくるのでパーが減ります。
その結果チョキの使用者が一番多くなるのでメタゲームに従い、グーが増えてきます。
するとパーが再び隆盛してきます。
この「パーが多い」→「チョキが増えてパーが減る」→「グーが増えてチョキが減る」→「パーが増えてグーが減る」の流れをメタが回る、と言います。
まあ流行が一巡する必要がないのですが、流行が変わっていく様子を「メタが回る」と言います。特に上の例のように流行が一周して戻ってきた場合、「メタが一巡する」といいます。
カードゲームを主として今では様々なゲームジャンルで使われる単語なので覚えておきたい単語ですね。
この記事は「◯◯とは?××が分かりやすく解説!」みたいな典型的記事を頭に思い浮かべて書いてみました。なんかこの文体疲れますね…。