1960年代、テレビで「お笑い」というジャンルが流行り始めた。といっても当時はお笑いというよりかは演芸と呼ぶべきものであり、漫才は存在していなかった。これがいわゆるお笑い第一世代である。
1970年代、お笑い第二世代。ようやくバラエティー番組が市民権を得て、「演芸」から「漫才」へと転換した時代。よしもと新喜劇が有名になったのもこの頃である。驚くべきことにこれ以前はネタを自作する芸人さえ少なかったらしい。
近代的お笑いの概念が誕生したこの時代の代表的なセリフが
『カレー食ってるときにウンコの話するなよ!』
である。
下ネタの代表格と知られるこのギャグは瞬く間に世間一般に広まったのだ。
1980年代、ビッグ3(ビートたけし、タモリ、明石家さんま)の独占市場。漫才ブームは一度廃れ、芸人の質が求められるようになり、新人の発掘が進んだお笑い第三世代。
何かを間違えてそれにツッコむという流れが明白に確立し、件のネタは、
『ウンコ食ってるときにカレーの話するなよ!』
と、主客転倒して使われるようになった。
1990年代、全盛期を過ぎ、漫才の限界が見え始めてきた第四世代。お笑い単体で番組を構成することに視聴者が飽き始め、ドキュメンタリー番組や情報番組などの他の属性を混ぜたり、過剰演出(やらせ)で強引に一歩先の笑いを取る方法がとられるようになった。
そうした既存の枠組みを超える笑いを追求したこの時代のネタは
『カレー食ってるときにカレーの話するなよ!』
と表すことができるだろう。
そして2000年代。1人(1グループ)が長時間漫才できる機会が減り、短尺のネタは流行る。
それにより一発屋が大量生産され、芸人が消費される時代。漫才の限界に達した世代だ。
だがしかし、この世代で漫才は臨界点を超える。
そう。
「うんこ食ってる時にうんこの話すんなよ」の誕生である。
その瞬間、天には雷雲が蠢き、大地は尻のように割れたという。
うんこを主食とする人類が生まれ、うんこを食べ終わるまでに言葉を発すると運が逃げてしまうという風習が生まれた。
ノストラダムスは進研ゼミでこれを理解し、大気圏に突入する犬はワンオワンオと轟き叫んだと言う。
とどのつまり——うんこを食べる時にうんこの話をしてはいけないという事実が全世界に知れ渡ったのは、宇宙が滅びる直前だったのだ。
だから私は、Xpedia。
※元ネタはこのコピペである。一応日本のお笑いの歴史に関しては日本お笑い史 - Wikipediaを参考にしたが、適当な記述も多いので注意