「人間は平等だから人を殺すな。」は最も美しく矛盾した文だと思う。
だって、本当に人間が平等なら殺されても平等なのだから、殺してもいいじゃないか。
殺されたらその人の価値が減るというのなら、人間は平等じゃないじゃないか。
美しい。その儚さが。
(この文章は「平等」の意味が「人間がいかなる生き方、寿命であろうとその価値は等しい」の意味にとらえられている。そこが致命的矛盾点である。ただ矛盾を孕むからと言ってこの文章が無意味であるということにはならないが。)