反社会的思考のススメ

【反社会的】[形容動詞]社会の道徳や規範から大きく外れているさま。 道徳、常識、法律、そういうものを超えた考え方を勧めたい。…勧めたかった。多分2019年7月は真面目に更新できそうです。

「親を殺されたから復讐」って考えるのは創作キャラだけと思ってた俺

とある本に笑撃的な事件が載っていた。その筋書きはこうだ。

 

カオルさんという婦警が電車で痴漢をされた。彼女は確実に逮捕する為に駅に着くまではしたいようにさせて、駅についた途端にその男の腕を捻じ上げながら交番に連れて行った。

だが奇妙なのは男なら腕ぐらい引きはがせるものを何故かおとなしく婦警についていったことだ。

そのことに関して男は衝撃の供述をしたのだ。

「女がこのままホテルに直行するものだと思っていた」と。

 

これについて、著者は

アダルトビデオなどにそんな筋書きはいかにもありそうだが、それはあくまで作り話のなかでのこと。多分そういったビデオの見過ぎがこんなとんでもないカン違いを引き起こしたのだろうが、それにしても腕をねじ上げられたままホテルに行けるなんてじっさいにあるはずがない。(17-18p)

と述べている。ド正論だ。アニメや漫画の悪影響が云々という話はよく聞くがこれは立派に悪(?)影響だな。

そうなのだ。あくまで作り話なのだから、実用性(アダルトな意味で)や単に面白さの希求の為に現実とかけ離すことはあるのだ。現実で技名を叫んだりしないし、御都合主義も発生しないし、あり得ないキャラ付けの人物がいるのだ。それは理解している。

だから人間は「どういう人間が普通で当然なのか」というのを学校などの閉じられた人間関係の中で把握するしかなく、アニメや漫画は参考程度にしかならない。

 

 だからなのだろう、「親を殺されたから復讐してやる」なんて考えるのは作り話のキャラクターだけだ、なんて思ってたのは。

 

厳密に言えばそこまでしっかりした考えがあった訳ではないのだが、ただ、復讐に燃えるキャラを作るときに同情しやすいキャラを作るなら家族を陰湿に殺しときゃよくて、それ以上に正当な復讐の理由を作るのは厳しい、という理由でそういうキャラが居るのだと思っていて。

実際、家族が殺される以上に本人に間接的ダメージを与える方法は少なく、母国、母星を滅ぼすぐらいしか無いだろう。

だからそういう「物語的都合」でそういうキャラは居ると思っていて。

「〇〇に親でも殺されたのかよ」という定型分もそういった背景から作られたものだとばかり…

殺人事件の被害者が裁判で犯人に死刑を要求することがあるのは知っていたが、それも「実際の被害に遭ってみて殺人の影響力を身にしみて分かっているから死刑を要求している(実際に被害に遭ってみないと分からないことがある)」とか「目には目をという主義だった」とかそのレベルでしか思っていなくて。

現実にそんな人物がいて、本当に殺そうとしても「同情はできるけど精神異常者だな」で済むと思ってた。

 

「親が殺されたから悲しい」は分かる。「親を殺した奴は許さない」というのも分かる。だがそれは法的に裁かれるべきとかそういう話であって、「親を殺した奴を殺したいと継続的に思う」のは意味が分からない。衝動的に思うのならまあいいが。

だって親を殺した人を殺しても親は帰ってこないから。いわゆる「復讐は何も生まないんだ」というアレ。

 

 

他にも以下の文章を読んで「そうなのか…」とか思った

グリーンとシンガーは、社会に有害な影響を与える訳ではないにも関わらず、不道徳だという直感のために拒否される物事の事例を挙げている。食料品店で買った鶏肉を料理して食べる前に自慰に使用する男性、家のトイレを掃除するのにアメリカ国旗を使用する女性、母親が死んだら毎週彼女の墓を訪ねるという約束を守らない男性、などの事例だ。これらの事例に対する拒否も、本能的なものである…義務論的であって、帰結主義的ではない。拒否感は、"なにか"が間違っているという本能的な情動からもたらされるものである。しかし、これらの事例がもたらす結果は、社会的には問題ないものなのだ。

(太字・青字は引用者)

「我々はいかに道徳的であるべきか?」 (道徳と直感の関係について) by ジェリー・コイン - 道徳的動物日記

 ——食料品店で買った鶏肉を料理して食べる前に自慰に使用する男性

汚いなぁとか衛生的に大丈夫なのか…?とかは思うけど別にいいと思うが。

 

——家のトイレを掃除するのにアメリカ国旗を使用する女性

状況が分からないけど自分もゴミにしていい日本国旗あったら同じようにすると思う。

というかトイレ掃除に嫌悪感を感じるのがよく分からん。小学校とか中学校では場所が近いからトイレ掃除希望だったのに班の他の人は誰もトイレ掃除希望する人居なくて困ってたんだけど。以前、罰ゲームで素手でトイレ掃除をさせられる会社が炎上したことがあったような気がしたけど素手でトイレ掃除ってそんなに嫌か?あとで手を洗えば多分汚くないし何の問題もないと思うが。自分は手が荒れてない時なら時給1000円でやるけど。…多分自分が尿を飲むのが嫌なのと同じぐらい一般人は素手でトイレ掃除するのが嫌なんだろうなあと推測はするが。何で自分が尿を飲むのが嫌かって他人に説明できないし。(尿は汚くはないらしいと聞くので衛生面は問題にできなそう。)

 

——母親が死んだら毎週彼女の墓を訪ねるという約束を守らない男性

遺言を守らない文化が醸成されると以降死ぬ人が遺言は果たされないと思うようになり、不利益が生じるから遺言は守るべきだと思う。だがこの約束は守らなくても別に…。普通に面倒だし仮に自分が死んでも墓に入れなくてもいいと思ってるし。

 

 

流石に今では何とか「一般人の感性」というものを少しは理解し、身に付けつつある。最近ようやくこれまで気にしたこともなかった女の子のおっぱいを気にすることができて、注視するにしろしないにしろ意図的にする必要があるという段階まで漕ぎ着けた。その手の描写も元は創作作品で誇張された表現だと思ってたからなんか感動。 昔は復讐とか何の意味も無いと思ってたけど今では復讐によって殺人自体のハードルを上げているという解釈はできるようになった。非合理的な行動が合理的になるやつ。まあそれでも復讐は自分のメリットを捨てて他人に貢献する行為でしか無いのだが…まあ打ち消し線を引いた部分はともかく復讐という感情は自分を不利にするだけで別に持ちたくは無い。だから復讐心を持とうと努力する気は無い。打ち消し線を引いた部分とは違って。