反社会的思考のススメ

【反社会的】[形容動詞]社会の道徳や規範から大きく外れているさま。 道徳、常識、法律、そういうものを超えた考え方を勧めたい。…勧めたかった。多分2019年2,3月はオンラインスロットのことばっかりやりそう。

「オンラインカジノは稼げる!」とかいう意味不明な解説をぶった斬る

 本記事は「オンラインカジノは稼げない」と主張するものではなく、頭が悪い、アフィリエイトしたい、運が良すぎる、単に他人を騙したい、そういう理由でネット上に蔓延る非論理的な荒唐無稽な謳い文句を片っ端からぶった斬る記事だ。

 

 

 

「オンラインカジノは還元率が高いから稼ぎやすい」


確かに稼ぎやすいというのは嘘じゃないがそもそも還元率が100%に達してない時点で期待値はマイナスだ。だから稼ぎやすいのではない損しにくいだけだ。還元率が100%未満の方法で稼ごうとすること自体が間違っている。還元率が100%未満なら賭ければ賭けるほど期待値上の金が減っていき最終的には0になる。そりゃそうだ。賭けるほど運営側が稼げるんだからプレイヤーは損をするしかない。

リスクを背負って稼ぎたいなら株をやればよい。株は経済が成長する限り還元率が100%を超える。

もちろんボーナスマネーの利用やカウンティングによって還元率を100%以上に出来るなら稼ぎやすいというのは本当なのだが…
なお競馬の還元率は70%だが、競馬は他人より精度よく結果を予想できれば良いので実質対人戦だ。なのでちゃんと統計を取れば人によっては期待値は100%を簡単に超える。(参考リンク)同様に賭け麻雀も人によっては還元率は100%を超えるだろう。純粋に「稼ぎやすい」ギャンブルを探し求めているのならこの手のものでよい。

 

「マーチンゲール法という必勝法」

もしあなたが自己資金5万円を持っていたとして、1プレイに最低の$1を賭けるとします。
1分で1勝負を行うとすれば、1時間で60勝負をする事ができます。
しかしほぼ確率が50%のゲームなので、勝ち負けの数は同じぐらいになるでしょう。1時間後の持ち金は概ねプラマイ0か、ややマイナスになっている事でしょう。
では、途中で負け分を取り返すために倍の$2を賭けたらどうでしょうか、また$2で負けたら次の勝負は$4を賭ける倍プッシュ方式で勝負を続けます。
例えば20回目まで勝負をすると次のようになるかもしれません。
綺麗に「勝ち→負け→勝ち→負け」と交互になり続ける事は決してありませんが、確率50%の勝負なので仮にこのようにすると。

これを60回続けていくと+28ドル(約3000円)で終了となります。時給3000円て凄くないですか?
実際にはこのような綺麗にはならないので、次の例のようになるかもしれません。

最初に7連敗して-127になりますが、次の128賭けで勝てば合計は+1となります。次回は$1から賭けなおしていきます。
確率半々のゲームなのでトータルの勝ち数と負け数は同じぐらいになる設定です。20回目まで続けた時に+9ドルなってると強気じゃなくても予想できます。
これを60回まで続けるとやはり+27ドル(約2900円)で終えることが出来るでしょう。 

連敗の確率とめざす月収

さて、前章の理論でいくと時給3000円は行けそうだと思います。
1日3時間の勝負で、およそ日給1万円です。30日続ければ月収は30万円に!!
ところがそうは甘くないと思うのでこの勝負のやり方の信憑性を検証してみます。
まず連敗は何回までOKなのか?という事でしょうか。
128の次は256ドル→その次は512ドルと跳ね上がっていきます。最初に所持金が5万円と設定したので、実は連敗は8回しかできません。9回目で勝たないとスカンピンになってしまいます。
もし所持金が10万円スタートであれば9連敗まで許されて10回目で勝たないといけません。
では10連続で負ける確率を計算してみると、0.097%となっています。(ちなみに20歳の人が40歳までに癌で死亡する確率が0.1%だそうです。)

 …何というか…確率論の正しい間違え方の見本のような内容だ。

確率論を知らなくともぱっと見で分かる間違いは「10連続で負ける確率は0.1%なので安全だ」と言わんばかりの記述だ。一日に100回勝てば日給1万円との試算だが、0.1%の確率も100回やれば100倍で平均0.1回は起こる計算になる。それを30日繰り返せば平均で3回破産することになる。平均で3回は起こることを滅多に起こらないことのように書くのは頂けない。素で間違えていそうではあるが。

このような賭け方をマーチンゲール法と呼ぶがこれは全く必勝法ではない理由は簡単、上述のようにこの方法は負けにくいけど負けた時に破産するからだ。勝率が高いから必勝法なのではない。ディーラーライトが明かすルーレット攻略法 | カジノの穴@人生必勝倶楽部みたいな方法が必勝法であるはずがない。無限に資金があれば必ず稼げるがそもそも無限の金があるなら稼がなくてよいため無意味な行為だ。

そもそも還元率が100%未満な時点でどう賭けようが期待値はマイナスにしかならず、賭け方を変えればどうにかなるという代物ではない。(これは数学的に証明されている。)勝ちにくいけど勝った時には大勝ちする方法や負けにくいけど負けた時に大負けする方法ならあるが。

だからギャンブルの必勝法は何とかして還元率を100%以上にする。これ以外には存在しない!

 

 

 

 「ギャンブルはやめ時が肝心だ」

ギャンブルはやめ時が肝心だ、とよく言われるが全くそんなことは無い。

何故か。

例えばある男が10万円を15万円にしたとしよう。 ここで終われば5万円の儲けだ。しかし彼はギャンブルを続行してそこから5万円損してしまった。つまりプラスマイナス0で始めの10万円だけが残ったわけだ。

なるほどなるほど、確かに5万円儲けた時点で辞めていれば収支+5万で終わっていた。

 

しかしである。もし彼が「やめ時」で止めていたら本当に彼は収支+5万で終わるのだろうか。

おそらくこうなっていたに違いない。

彼は10万円を15万円にすることに成功し、翌日10万円を片手に賭場に行き、不幸にも5万円を損してしまう——

 

そう。ギャンブルをいつ止めようが結果が次回に持ち越されるだけなのだ。時間を置いたから乱数が変わって結果も変わるんだ、という主張も意味がない。乱数が良い方向になる確率も悪い方向になる確率も同じなのだから。いつ賭けようが確率は全く変わらないのだ。

 

それ以前に収支+5万で継続したら更に当たって収支が+15万になる可能性だってあるのに何故やめる必要がある?「ギャンブルはやめ時が肝心だ」と言っている人が5万稼げたはずのところを収支+1万の時点で退散していることに何故気付かないのか。

 

…ちなみに「だったら勝っている時点でギャンブルから足を洗えばいいのか」と思った人もいそうだが無意味だ。何度も言うようにギャンブルは還元率が100%未満なので全く勝てないと言うこともあり得る。「株で1円でも得した時点で退散すれば絶対稼げるんじゃと思ってるんだけど」と言っていた友達がいるがこれと構造は同じだ。マーチンゲール法と同じ。得しやすいけど得する時の額は少ないパターンだ。期待値はプラスにならない。

 

この「ギャンブルはやめ時が肝心だ」って台詞は期待値とか確率論がちゃんと分かっている人でも言っているのをよく見かける。「ギャンブルに熱くなり過ぎるな」という意味で言っているのなら分かるのだが…

 

 

「何回も負けたから次は大数の法則で勝つだろう」

「何回も勝ったから次も流れで勝つだろう」

ルーレットで絶対勝つ!超高確率で的中する98.48%法(2/3ベット法) │ カジノの王様

上のようなサイトに騙されないように本当は確率の独立性とかを説明したいが納得してもらえるか怪しいので超簡単に説明する。

大数の法則というのは赤が10連続で出たら反動で黒が出やすくなる法則ではない。

大数の法則とはこういう法則だ。

赤が10回出たな。もう1億回回したら赤が5千万回、黒が5千万回出たから合計したら100,000,010回ルーレットを回して赤50,000,010回、黒が50,000,000回!よし赤も黒も出る確率はほとんど同じだな!

という法則である。つまりいくら偏った結果になろうと以降の結果が偏らないのでならされてしまうという法則だ。(「以降の結果が偏らない」が誤解を生みそうではあるが。)

 

同様に「流れ」も存在しない。

 

「同じ金額を賭け続けると大数の法則で必ず負ける」

同じ金額を賭けようが違う金額を賭けようが必ず負けるわ!

大数の法則を持ち出すなら期待値に従って必ず負ける!